2014年12月24日

新宿ミラノ座ラストショー~「男たちの挽歌」

新宿のミラノ座が2014年12月末をもって閉館となります。58年間の歴史の中から
歴代のヒット作を500円で上映するという催しをやっているんですが、ラインナップが渋い。
http://www.tokyucinemas.net/news/last-show/

「インファナル・アフェア」のあとに「ディパーデット」をやるとか、まさかの「銀河鉄道999」
「さよなら銀河鉄道999」の2連発とか唸るチョイスです。

本日はチョウ・ユンファとジョン・ウーの出世作、「男たちの挽歌」を見てきました。

新宿ミラノ座ラストショー~「男たちの挽歌」


いつもは新作の予告だけど、今回は歴代公開作品の看板を延々と映し出すラストショー仕様。
最後にメッセージも。


新宿ミラノ座ラストショー~「男たちの挽歌」


支配人による上映前作品解説がつきます。


さて「男たちの挽歌」。観るのは数年ぶりなんですが、実は劇場で見るのは初めて。とにかく若いころの
チョウ・ユンファがギラついていました。やはり若いころの小林旭に似てる。
そして拳銃2丁撃ちを世界中に流行らせた楓林閣の殴り込みシーン!!


(楓林閣のシーンは26分くらいから)


気付いたんですが、劇場版とビデオ版(DVD版)ではかなり訳のニュアンスが
違います。実はこの映画のチョウ・ユンファは準主役で、主役は兄貴分のティ・ロンなのですが
ビデオ版では対等であるような訳なのに対し、劇場版では「兄貴」をしょっちゅう連発するので
見方が全然違ってきますね。また、最後に敵を誘い出す寺院での名セリフもニュアンスが
かなり違う。

(ビデオ版)
「俺が神だ。人間こそ神だ。運命を変えることができる」

(劇場版)
「俺が神だ。神は人間だ。運命を変えることができる奴だけがな」

上に貼ったyoutubeは英訳の字幕がついていますが、劇場版の和訳に近いですね。
(他のセリフも劇場版に近い和訳)
まあ、ビデオの場合は画面の大きさの問題で字数制限がキツいから
しょうがないけど、作品のニュアンスも変えちゃう訳は問題ありますよねえ。

さて、この映画は1986年制作で日本公開は1987年、27年前です。
チョウ・ユンファとジョン・ウーはアメリカに渡り今でも活躍しています。
ティ・ロンは香港に留まり、そして主題歌も歌ったレスリーチャンは自ら命を
絶ちました。

ちょっとここしばらく仕事がらみでヘタっていたんですが、クスブリからの
再建にもがく役を演じたチョウ・ユンファにかなりパワーを貰いました。
映画でこんな思いをしたのは久しぶりです。やっぱり大きなスクリーンで
見ると違いますね。27年前の俺はなにしていたんだろう。





今回のようつべ。


レスリー・チャンが歌う主題歌「富年情」。


これは「男たちの挽歌3」の主題歌。近藤正彦の「夕焼けの歌」のカバーですね。
舞台はなんと1975年の南ベトナム!!
実はもう一つの「男たちの挽歌3」があるのですが、その話はまた機会を改めて。







同じカテゴリー(その他)の記事画像
Ghost Hill 2nd season に参加してきました
2018年もお世話になりました
ローデシア軍迷彩ジャケットをプチ補修
ラジオデイズ
PRC77で開局の道(4/4)
PRC77で開局の道(3/4)
同じカテゴリー(その他)の記事
 Ghost Hill 2nd season に参加してきました (2019-05-26 21:29)
 2018年もお世話になりました (2018-12-31 23:40)
 ローデシア軍迷彩ジャケットをプチ補修 (2018-01-13 19:39)
 ラジオデイズ (2017-12-31 18:07)
 PRC77で開局の道(4/4) (2017-12-05 23:42)
 PRC77で開局の道(3/4) (2017-12-01 23:43)

Posted by トヨ  at 16:15 │Comments(0)その他

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。